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2004年7月14日(水) 付け 上毛新聞ニュース
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スポーツニュース

全国高校野球県大会

中央―高崎北 8回表中央1死一、三塁、宮内が桂川をかえす決勝のスクイズを決める=県営敷島
 第86回全国高校野球選手権県大会第4日は13日、前橋・県営敷島球場と高崎城南球場の2会場で2回戦残り4試合を行った。中央が逆転で高崎北を下したほか、桐生南は渋川青翠にコールド勝ちを収めた。このほか、富岡実と榛名が3回戦に進出した。大会は17日に再開、県営敷島、高崎城南の両球場で3回戦計6試合を行う。

◎中央逆転勝ち

 ▽2回戦(県営敷島)
中  央000000210│3
高崎北200000000│2

 中央は2点を追う七回一死二、三塁、吉田の適時打と斎藤の犠飛で同点。八回には、一死一、三塁で宮内がスクイズを決め勝ち越した。

 高崎北は初回、小暮の適時打で2点を先取したが、その後は好機を生かせなかった。

◎投手は頑張った
 高崎北・岡田 直人主将の話
 先制点を取り、良い形だったのに、残念。落合投手は頑張った。もっと打てれば…。

◎直球武器に14奪三振

 最後の打者をセカンドゴロに打ち取ると、中央のエース林拓磨は左こぶしを高く上げ、全身で喜びを表わした。自らの立ち上がりの悪さから、2点を背負った苦しい展開。逆転してくれたナインの頑張りと、最少得点差を守り切れたうれしさが、一気に込み上げてきた。

 初回、2個の四球を与えてしまった。硬さがとれないまま2安打。いきなりの2失点に「がっかりした」。だが、目標はもっと遠くにある。独りで落ち込んでいる場合ではなかった
 左腕特有のクロスファイヤーは、相手打者にも脅威だった。右バッターにはインコースを突くストレート。左バッターは高めのストレートを武器に攻め立てた。

 開き直った林は二回を三者連続三振。「必ず逆転してくれる」と仲間を信じ、走者を背負いながらも、なりふり構わず投げ続けた。疲れの見えてきた終盤。七回は二死満塁、八回には一死一、二塁のピンチを招いたが、後続を狙い通りの球で三振に仕留めた。

 終わってみれば、被安打9、奪三振は毎回の14個の熱投。「ヒットも打たれるけれど三振も多い」。自らの言葉通りの投球内容だったが、この試合は三振の数が被安打を上回った。

 「きょうは70点。初回の出来が悪かった。次は立ち上がりに気をつけて点を取られないようにしたい」。エースは一つ近づいた目標をしっかりと見据えた。(阿久沢)

◆きのうの結果◆

【県営敷島】 ▽2回戦
富岡実6―5前橋東
中  央3―2高崎北

【高崎城南】 ▽2回戦
桐生南7―0渋川青翠(七回コールド)
榛  名8―4市前橋
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