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秋季関東高校野球県予選

《キラリ新星(下) 守備編》 集中し失点防げ

(掲載日 2007/09/08)

◎田口(中央) 軽快な動きチーム鼓舞
主将として守備でもチームをもり立てる中央・田口
 3回戦で敗れた夏の大会は1番、遊撃手として先発出場。内野の要として軽快な動きでボールをさばき、チームをもり立てた。敗れた当日から始動した新チームでは「1年生の時から主軸。技術でチームを引っ張ってもらいたい」(井田郁浩監督)と主将を任された。中学時代も経験しているが、「みんな一人一人個性があるので、まとめるのが大変」と重責に苦笑いする。
 新チームの練習試合では「一つのミスから相手に点を取られるケースが多かった」と、守備練習に時間を割いた。しかし、進学校ということもあり、与えられる練習時間は短い。平日は午後5時から2時間程度。夏休みも午前中は補習でできなかった。
 それでも「文武両道」を目指し、高い意識を持って練習に取り組んできた。「両立は大変だが、一つでも上に行きたい」。地道に蓄えた力を証明する大会が幕を開ける。

【プロフィル】 田口 裕之(たぐち・ひろゆき)1990年5月3日、秋田県能代市出身。前橋一中卒。162センチ、55キロ。右投げ左打ち。

◎岩渕(育英) 捕手で主将大役を担う
攻守にわたる活躍が期待される前橋育英・岩渕
 夏の大会は強力打線を擁し、4強まで進んだ先輩たちをスタンドから見守った。春季大会ではベンチ入りしたが、夏は3年生の台頭もあって「力不足でベンチ入りできなかった。悔しかった」という。
 新チームでは身近な目標として追い続けた広神聖哉主将の後を継ぎ、同じ捕手と主将の大役を担う。個性派ぞろいのチームをまとめ上げた広神主将と1年以上練習をともにし「練習に対する姿勢など学べることは学んだと思う」と自信をみせる。荒井直樹監督も「しっかりしていて、チーム全体に目配りができる」と期待を込める。
 今夏の練習試合では守備のミスから接戦を落とした。「新しいチームは打撃力が落ちる。(投手の)石田卓を中心に守りでリズムをつくりたい」とまずは守備面の強化を掲げる。自らの力を見つめ直し、実力を磨いてきた夏。努力の成果をみせる舞台は整った。

【プロフィル】 岩渕 広夢(いわぶち・ひろむ)1990年4月12日、草津町出身。草津中卒。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。